「玄関に土間収納を付けておきたいけど失敗したくないなぁ」
「土間収納を付けた方が良いって聞くけど何をいれたらいいんだろう?」
注文住宅で人気の高い「土間収納」ですが、欲しいと感じても「我が家では本当に使えるのだろうか」と不安になりませんか?
玄関に併設された、靴を脱がずにそのまま出入りできる土間収納は、一見とても便利そうに見えます。
しかし、実際に住んでみて「いらなかった」と後悔する声があるのも事実です。
我が家は今住んでいる家を建てる際に、便利だろうという単純な理由だけで1.5畳の土間収納を付けました。
しかし、正直使いにくいと感じる時があり、いらなかったかもと後悔する場面も少なからずありました。
玄関の土間収納は、ベビーカーや三輪車などの大きな荷物を置くことが出来る反面、どうしてもただの物置となり、散らかりやすくなってしまうなどのデメリットがあります。
デメリットを理解せずに単純に設置してしまうと我が家と同様に「いらなかった」と感じ、失敗してしまう可能性があるのです。
この記事は主に以下の悩みを抱えている人に向けて作成しています。
- 土間収納で失敗したくないと考えている人
- 土間収納を付けたいと考えているけど、躊躇している人
- 土間収納のデメリットを把握しておきたい人
もしあなたはいずれかの悩みを抱えているのであれば、この記事は少しでも役に立つことをお約束します。
実際に土間収納を付けた我が家の経験談を交えながら解説していくので、この記事を読み終える頃には、あなたが土間収納で後悔することは無くなっていることでしょう。
- 土間収納の基礎知識
- 土間収納のメリット・デメリット
- 我が家が土間収納を「いらなかった」と感じた理由
- 後悔しない土間収納作りのための重要ポイント
アイ工務店でお得に家を建てる方法ってご存じですか?
それは「紹介制度」を利用することなんです。
「紹介制度」を知らない人、お得に建てる方法が気になる人はぜひこちらをチェックしてみてくださいね。
土間収納とは?その特徴とメリット

土間収納は、玄関の一部に設けられた、靴を脱がずに出入りできる収納スペースのことだよ!
「土間収納」って玄関にあるスペースを意味していることを、何となく知っている人は多いでしょう。
しかし、実際にどのようなメリットがあるのかを理解している人は少ないです。
ここでは、土間収納の基本的な知識について解説します。
その特徴やメリットを理解することで、土間収納が自分にとって本当に必要なものかどうかを判断する材料となるでしょう。
「玄関クローク」や「シューズインクローゼット」との違い

結論から言えば、「土間収納」とは、玄関の土間部分に設けられた収納スペースのことです。
靴を脱がずにそのままアクセスできるのが最大の特徴で、一般的には玄関の床よりも一段低い位置に設けられます。
「玄関クローク」や「シューズインクローゼット」と呼ばれることもありますが、これらは明確な定義があるわけではなく、基本的には同じようなスペースを指すと考えて良いでしょう。
ただし、「玄関クローク」は、より広いスペースや、コートなどの衣類を掛けるスペースを含む場合に使われることが多いです。
「シューズインクローゼット」は、その名の通り、より靴の収納に重点が置かれているものをいいます。

シューズインクローゼットは扉がありますが、土間収納や玄関クロークはあまり扉を付けませんよ。
土間収納が人気の理由

モデルハウスとかで土間収納を見ると、玄関がすごくスッキリして見えるよね!

そうだね。
土間収納を付ける最大の理由かも!
土間収納が多くの人に支持されている理由の一つに玄関をスッキリと片付けることができる点が挙げられます。
あなたは玄関にどのようなものを置いていますか?
多くの家では靴や傘、鞄などではないでしょうか?
小さなお子さんがいる家庭は、ベビーカーや三輪車など、子供の乗り物を置くスペースが必要となることが多いですよね。
土間収納があれば片付ける場所に困ることなく、収納することが可能です。
実際に靴や傘、上着など玄関に散らかりがちなアイテムも、土間収納があれば簡単に収納することができます。
来客が多い人や玄関の見た目にこだわりたい人にとって、土間収納はピッタリな収納ではないでしょうか?
土間収納に収納するものの例


土間収納には、具体的にどんなものを収納する人が多いの?

家庭によって様々だけど、例えばこんなものが挙げられるよ。
土間収納には、以下のようなアイテムを収納するのが一般的です。
- 靴
- 上着、コート
- 帽子
- ベビーカー
- ストライダー、三輪車
- 外遊び用おもちゃ
- 傘
- ガーデニング用品
- アウトドア用品(キャンプ用品、バーベキュー用品など)
- ペット用品
- スポーツ用品
このように、土間収納には靴や傘だけでなく、広さによって多種多様なアイテムを収納することが可能です。
特にベビーカーや子ども用自転車など、外で保管したくないものや、スポーツ用品やガーデニング用品など家の中には持ち込みたくない汚れているものを収納するのに適しています。

防犯上の理由で外で管理したくないものを家の中で保管できるスペースって土間ぐらいしかないよ。
土間収納の意外なメリット


土間収納のメリットって玄関が片づけやすいってだけなのかな?
うちはものが少ないから要らないかなぁ

片付けやすいというメリット以外にもまだあるよ
土間収納のメリットって、収納スペースとしてだけ見られることが多いですが、実は他にもメリットがあります。
それは、生活動線の改善や個人スペースとしての利用です。
ここでは、「片付けしやすい」という点以外のメリットを2つ紹介していきます。
メリット1. 動線がスムーズ!外出・帰宅が快適に
土間収納の大きなメリットの一つとして、外出時と帰宅時の動線をスムーズにすることが挙げられます。
先ほどの片付けしやすいと近い部分がありますが、土間に収納スペースがあることで、外出時に必要な上着や帽子、バッグなどを収納スペースに用意しておくことが出来ます。
これにより靴を履いた後でも、その場で身支度を整えて出かけることが出来るのです。
出掛ける直前に「あ!帽子忘れた!」などと、靴を脱いで家の中に取りに戻った経験ってありませんか?
土間収納に必要なものを用意しておけばその心配はありません。
また、帰宅時も、靴を脱ぐ前に、ベビーカーや外遊びの道具、買い物袋などを直接土間収納に片付けることができます。
特に雨の日などは、濡れたレインコートや傘を室内に持ち込まずに済むため、玄関周りを清潔に保つことができ、家の中に汚れを持ち込むリスクを軽減できます。
このように、土間収納を生活動線の一部として活用することで、日々の外出や帰宅がより快適になります。
メリット2. 趣味のスペースとしても大活躍!
土間収納は、収納スペースとしてだけでなく、趣味のスペースとしても活用できます。
例えば、自転車が趣味であれば、土間収納をメンテナンススペースとして活用することができます。
室内では汚れが気になる自転車の整備も、土間収納であれば気兼ねなく行うことができます。
また、アウトドアが趣味であれば、キャンプ用品やバーベキュー用品の手入れをする場所としても最適です。
汚れても掃除しやすい土間収納は、趣味の時間をより充実させてくれる、特別な空間にすることもできるでしょう。
その他にも、ペットのグルーミングスペースにするなど、家庭ごとの使い方で便利になりますね。
また、土間収納で汚れを落としてから、部屋に趣味のものを運ぶ、といった使い方もできますね。
我が家が土間収納を「いらなかった」と感じた理由

土間収納って使い勝手がいいんだね!
やっぱり欲しいなぁ…

実はメリットだけではないんだよ
作ってみて気付いた「いらなかった点」を紹介するね
メリットが多く、他のスペースでは代替えが効かない「土間収納」
しかし、最初は気付かなかったけど使っていく上でやっぱり「いらなかった」かもと感じることもしばしば。
ここでは、実際に土間収納を設置した、我が家の実体験に基づいて「いらなかった」と感じた理由を説明します。
玄関が狭くなる

確かに、収納が増えると玄関が狭くなるのはデメリットかも

全体的に広い間取りだけど、収納が大きいから思ったより狭く感じるよ
土間収納を設けるためには、その分のスペースを確保する必要があります。
多くの場合、土間収納は玄関スペースを削って作られるため、その結果、玄関そのものが狭くなってしまうというデメリットが生じます。
実際に家族3人が玄関に座って靴を履くには窮屈な玄関になってしまい、少し後悔しました。
また、玄関収納にベビーカーや三輪車を置いていますが、玄関が狭いので収納スペースに置くまでが大変という点もあります。
玄関にゆとりがある、もともと広い玄関の場合は、土間収納を採用しても狭く感じないので、問題ないかもしれませんね。
思ったより掃除が大変

土間収納って、土足で出入りするから、汚れやすそうだよね…

そうなんだよ!
ついつい家の中で汚れを落とすから掃除が大変なんだ
土間収納は、土足で出入りするスペースであるため、どうしても汚れやすくなります。
特に、雨の日や子供が砂場で遊んだ後などは、靴に付着した泥や砂が土間収納内に持ち込まれてしまいます。
玄関だけであれば、掃除はまだしやすいのですが、我が家の土間収納は入り組んでいるため、隅っこに泥や砂が入り込んでしまい、掃除が大変でした。
マメに掃除をすることが苦にならない人であれば問題ありませんが、掃除の手間を少しでも減らしたいと考える人にとっては、デメリットとなるでしょう。
生活感が見えてしまう

外から丸見えになるのはちょっと気になるかも…

ロールスクリーンはあるけど、突然の来客では対応しきれない時が多いよ
土間収納にハンガーポールなどを設置し、コートや上着を掛けておくことは、外出時の動線をスムーズにする上で効果的です。
しかし、その一方で、かけっぱなしの衣類が玄関から丸見えになってしまうことに抵抗を感じる人もいるでしょう。
当然、我が家はロールスクリーンを設置し、いつでも隠せることが出来ますが、急な来客には対応しきれません。
また、土間は家の中でも湿気が溜まる場所です
そのため、カビが発生しやすく、衛生面でも気になる部分があります。
除湿器や除湿剤を設置し、湿度調整をこまめに行う必要もありましたよ。
デッドスペースが生じる

収納スペースが増えるのはいいけど、逆に使いこなせない空間ができる場合もあるんだ…

入れるものを考えず、とりあえず作ったので使いにくい部分があったよ
土間収納は便利な収納スペースですが、計画が不十分だと、デッドスペースを生み出してしまう可能性があります。
実際に我が家がそうでした。
我が家の収納はL字スペースですが、コーナー部分にどうしてもものを入れにくい構造になってしまいました。

また、土間収納は床の高さが下がるため、女性や子どものような背が高くない人にとっては、収納の上段に手が届かないケースもあります。
せっかくのスペースを無駄にしないためには、事前にしっかりと収納計画を立て、用途を明確にしておくことが大切です。
これから導入を検討している人は「なんとなく広い方が良いだろう」と安易に広いスペースを確保しないことをお勧めします。
収納するものや量、ライフスタイルを可能な限り具体的に想像して、必要最低限の広さにするといいですね!
まとめ

便利そうに見えるけど、やっぱり家庭によって向き不向きがあるんだね。

そうだね。
自分たちのライフスタイルに合っているかどうかを慎重に判断することが大切だよ。
土間収納は、玄関をすっきりと見せ、生活動線をスムーズにするなど、多くのメリットがあります。
しかし、その一方で、収納するものがなければ無駄なスペースとなり、玄関が狭くなる、掃除の手間が増えるといったデメリットも存在します。
- 玄関が狭くなる
- 掃除が大変
- 生活感が見えてしまう
- デッドスペースが生じる
というデメリットがあることを理解せずに土間収納を設置すると「いらなかった」と後悔しかねません。
土間収納の採用を検討する際には、目先の便利さだけでなく、将来的なライフスタイルの変化も見据え、長い目で見て本当に必要かどうかを判断することが重要です。
今回の記事が、皆さんにとって最適な住まいづくりのヒントとなれば幸いです。
コメント