
リビング階段って憧れるけど、やめた方がいいって聞くこともあるんだよね。 実際はどうなの?

リビング階段を取り入れた人に聞くと後悔したという声を多く聞くよ…
メリットも多いけど、デメリットもあるから注意が必要だね。
注文住宅の間取りの中で人気が高い間取りの一つに「リビング階段」があります。
建売ではなかなか見かけることは出来ず、注文住宅ならではの間取りと言っても過言ではないでしょうか。
リビング階段は、家の中という限られた空間を開放的な空間に変える素晴らしい間取りで、家族間のコミュニケーションを促進する効果も期待できる魅力も持ち合わせています。
しかし、近年では「リビング階段 やめた方がいい」という声も耳にするようになりました。
開放的な空間になる一方、音や匂い、温度差などの問題点があることも事実です。
リビング階段を採用するか迷っている方の中には、「リビング階段のメリット・デメリットを知りたい」「後悔しないための対策を知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか?
実際に、我が家はリビング階段のデメリットを考慮して採用を見送りました。
この記事では、リビング階段のメリット・デメリットを分かりやすく解説し、後悔しないための対策方法を紹介します。
リビング階段の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- リビング階段のメリット
- リビング階段のデメリット
- リビング階段の後悔しやすいポイント
- リビング階段のデメリットへの対策
当ブログでは「ハウスメーカーが決まってから家に住むまでのついつい忘れやすい”家づくりの盲点”」をテーマにお届けしています。
家づくりで忘れやすい部分にピックアップしていますので、興味のある方はぜひ併せてお読みください。
リビング階段が最悪と言われる理由

なんで「リビング階段は最悪」って言われるんだろう

デメリットを十分理解せずに付けてしまったため、「最悪」と言われているみたいだよ。
どんな間取にも当然、メリットとデメリットがあります。
それは「リビング階段」でも同様です。
それにも関わらず、なぜ「リビング階段は最悪」と言われてしまうのでしょうか。
ここではリビング階段のメリットとデメリットについて解説しながら、後悔しやすい点について詳しく見ていきます。
リビング階段とは

そもそもリビング階段とはどんな間取りでしょうか?
リビング階段とは、「リビングと階段が一体化している間取り」です。
つまり、リビングの中に2階や3階に上がるための階段が設置されている状態のことを言います。
従来の住宅では、階段は玄関ホールや廊下に設置されていることが一般的でした。
しかし、近年ではリビング階段を採用する住宅が増えています。
これは昨今の住宅が、従来のものよりも家自体の広さが狭くなっていることが理由の一つとして挙げられます。
狭い空間の中で開放的な空間を創出する工夫の一つに「リビング階段」という選択肢があるのです。
もちろん他にもメリットがあるので詳しくは次で解説していきます。
リビング階段のメリット

オシャレなイメージはあるけど他にはどんなメリットがあるのか?

空間を広く見せられるメリットもあるよ
リビング階段の主なメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- リビングが広く見える
- 開放的な空間になる
- おしゃれな空間になる
特にリビングが広く見える点や開放的な空間になるという点は、リビング階段の最大のメリットではないでしょうか。
階段がリビングの一部となることで、従来、階段として必要だったスペースが不要となるため、平面的にリビングは広くなります。
また、階段がリビングに設置されていることで必然的に天井が高くなり、開放的な空間に仕上がるのも人気な点です。
加えて、階段自体をスケルトンにしたり、手すりを金属バータイプに変更することで、インテリアとしても機能し、オシャレな空間に仕上げることも可能です。
リビング階段のデメリット
オシャレな空間に仕上げることの出来る間取として人気の高い「リビング階段」ですが、もちろんデメリットもあります。
リビング階段のデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 音が気になる
- 匂いが気になる
- 寒暖差が気になる
それぞれ詳しく解説していきます。
音が気になる

確かに階段から2階に響きそうだね

そうなんだよ…
思った以上に響くから気を付けて!
リビング階段のデメリットとして、まず「音が気になる」点が挙げられます。
特にマンション暮らしから注文住宅に引っ越される人は要注意です。
鉄筋コンクリート造のマンションであれば壁自体の厚さが違うため、音の問題を気にする場面がそこあでありませんが、木製や鉄骨製の一戸建て住宅は注意が必要です。
その理由として最近の住宅の仕様に原因があります。
最近の住宅は「高気密・高断熱」の仕様で建てられる場合がほとんどです。
「高気密・高断熱」の家は、冷暖房の効率が良いとされていますが、一方で魔法ビンのような作りになっていることで、家全体で音が反響しやすいというデメリットがあります。
実際に我が家も「高気密・高断熱」の家ですが、入居した当時は「やけに音が響くな」という印象を受けました。
これに加えてリビング階段は、2階までの動線が開放的になっていることから、リビングのテレビの音や話し声といった生活音が響きやすい作りになっています。
その結果、1階や2階の生活音が想像以上に家全体に響き渡ってしまうのです。
特に小さな子どもがいる家庭では、夜に見ていたテレビの音で子どもを起こしてしまったなどというケースもあります。
リビング階段を導入する際は「音が響きやすい」ということを注意しておく必要があるのです。
匂いが気になる
また「匂い」も同様です。
最近の家は、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)の間取りを採用するケースが多いです。
そのため、リビング階段を設置するとキッチンの匂いがリビングだけでなく、家全体に広がってしまうのです。
当然換気扇を回していれば、多少は軽減されますが、それでも匂いがしないということはないので、注意が必要です。
寒暖差が気になる
我が家がリビング階段をやめた一番の理由がこの「寒暖差が気になる」という点です。
一戸建ては寒暖差が激しく、特に冬場は顕著です。
リビング階段を設置すると、1階部分は特に冷えてしまいます。
その理由は、暖かい空気には上に上がりやすいという性質があるからです。
この性質によりリビングを暖めても、すべて2階に流れてしまいます。
ただでさえ、一戸建て住宅は床冷えしやすい作りになっているため、冬がかなり寒くなることが容易に想像できました。
このことから、我が家ではリビング階段を設置しませんでした。
リビング階段で後悔しやすいポイント
リビング階段で後悔しやすいポイントとしては、よく耳にするのが「音の問題」です。
先のデメリットでも触れましたが、「高気密・高断熱」の家は思った以上に家全体で音が響きます。
このデメリットは住んでみないと分からない点とハウスメーカーの説明の中でも説明がない点により、なかなか認識されない部分でしょう。
個人的な感覚になってしまうため、気にならない人もいると思いますが、気になる人からすると毎日が苦痛に感じてしまう部分だと思いますので、対策が必要になります。

せっかく住む家ならストレスなく住みたいよね

そうならないように対策を考えていく必要があるね
リビング階段で後悔しないためには?

リビング階段のデメリットを聞くと、ちょっと不安になってきたなぁ…。
何か対策ってある?

大丈夫!デメリットを軽減するための対策方法はあるから安心して
ここまではリビング階段のメリットとデメリットを中心に解説してきました。
リビング階段は素晴らしい間取りである反面、日々の生活にストレスを感じてしまうデメリットもあります。
しかし、我が家では採用しませんでしたが、最近になって住宅づくりののことを調べていくうちに対策さえしっかりしていれば「リビング階段」のデメリットも軽減できるのではということに気付きました。
ここからはリビング階段のデメリットを軽減するための対策方法をいくつか紹介します。
全館空調を導入する
リビング階段のデメリットの一つに「寒暖差が気になる」と挙げました。
階段がついているリビングを暖めるには一般的なエアコンでは正直、難しいです。
そこでおすすめなのが「全館空調」です。
全館空調であれば、家全体の温度が均一になるため、寒暖差を気にする必要がありません。
もちろん、初期費用が高いというデメリットはありますが、最近では「Z空調」といった簡易的な全館空調を導入するハウスメーカーも増えてきています。

リビング階段を導入したい人はぜひ確認しておきたいですね。
なお、Z空調に興味のある方は以下の記事ででまとめているので、あわせてご覧ください。
エコカラットを設置する

リビング階段のデメリットとして「匂い」と「音」の問題がありましたが、エコカラットならこの問題を軽減しつつ、オシャレな空間にも仕上げてくれます。
エコカラットとはあのLIXILが手掛ける「部屋の空気を整える空気清浄効果を持つインテリア壁材」です。
エコカラットの持つ機能の中に「脱臭機能で生活臭を抑える」「防音効果で室内の騒音を軽減する」があります。
加えて、デザイン性も高く、アクセントとして設置する上で大人気の壁材です。
これをリビング階段に設置することで匂いの軽減や音の反響を和らげてくれることでしょう。
ただし、一般的なクロスなどの壁材にくらべて費用が高い点、ある程度の面積がないと効果が低い点などのデメリットもあるので注意が必要です。
シーリングファンを設置する

「シーリングファン」は、天井に取り付けることで、部屋の空気を循環させる効果があります。
リビング階段にシーリングファンを設置することで、暖房効率を高め、冬場の寒さを軽減することができます。
また、シーリングファンは、夏場に涼しい風を送る効果もあるので、一年を通して快適な空間を作ることができます。
間取りで工夫する
リビング階段を設置する位置や向きを工夫することで、デメリットを軽減することもできます。
例えば、リビング階段をキッチンの近くに設置する場合は、匂いが2階に伝わりにくいように、階段とキッチンの間に壁や間仕切りを設置するなどの工夫が必要です。
また、リビング階段を北側に設置する場合は、冬場に寒さを感じやすいので、南側に設置するなどの工夫も必要です。
まとめ
リビング階段は、家全体を広く見せることができる上、オシャレな空間にすることも可能な魅力的な間取りです。
しかし、音や匂い、寒暖差などの問題点があることも事実です。
リビング階段の導入を検討する際は、これらのデメリットを理解した上で、適切な対策を講じる必要があります。
この記事で紹介した対策方法を参考に、快適なリビング階段のある住まいを実現してください。
結論
- リビング階段は、開放感がある一方、音や匂い、寒暖差などのデメリットもある。
- リビング階段のデメリット対策としては、全館空調の導入やエコカラットの設置、間取りの工夫、シーリングファンの設置などが有効。
- リビング階段の導入を検討する際は、メリットとデメリット、そして対策方法を理解した上で、家族のライフスタイルに合った選択をすることが重要。
当ブログでは「ハウスメーカーが決まってから家に住むまでのついつい忘れやすい”家づくりの盲点”」をテーマにお届けしています。
家づくりで忘れやすい部分にピックアップしていますので、興味のある方はぜひ併せてお読みください。
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