
キッチンの高さって、85cmがいいって聞くけど、実際どうなんだろう?

大丈夫!我が家のキッチンは高さ85cmだけど、夫婦ともに大満足で使っているよ!
家づくりで意外と盲点なのが「キッチンの高さ」です。
一般的には「85cmが標準的な高さ」と提案されますが、SNS上では「低すぎる」や「高すぎる」といった後悔の声もよく目にします。
このブログを読んでいるあなたも同じような投稿を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
そして、「キッチンの高さが85㎝で本当に問題はないのだろうか?」と気になったのではないでしょうか。
結論を言えば、我が家は全く問題ありませんでした。
毎日キッチンに立つ時間が長い人にとって、”キッチンの高さ”は作業効率や身体への負担に大きく影響する重要なポイントです。
低すぎると腰痛の原因になったり、高すぎると肩こりや作業効率の低下を招いたりすることもありますからね。
この記事では、キッチンの高さ85cmが本当に後悔する高さなのか、身長別の使い心地や、最適な高さの選び方、さらには”カップボードの高さとの関係性”まで、我が家の実例を交えながら徹底解説していきます。
- キッチンの高さ85cmのメリット・デメリット
- 一般的なキッチンの高さと、自分に合う高さの計算方法
- 夫婦で身長差がある場合のキッチンの高さの決め方
- キッチンの高さとカップボードの高さの関係性
キッチンの高さ85cmは本当に後悔する?体験談と選び方のポイント

キッチンの高さって、どうやって決めたらいいの?
自分に合う高さがわからないよ〜。

そうだよね。
まずは、一般的なキッチンの高さについて解説していくね!
ここでは、一般的なキッチンの高さの種類と、自分に合った高さを見つけるための計算方法、夫婦で身長差がある場合の対処法を紹介します。
また、てんパパ家のキッチンの高さを決めた経緯と実際の使い心地について詳しく解説していきます。
一般的なキッチンの高さとは?よくある高さ
一般的に、キッチンの高さとは「床からキッチンの天板までの高さ」を指します。
キッチンの高さはメーカーによって決まっており、異なる場合があるので、今回は多くのハウスメーカーで採用されている人気のメーカーLIXILの「ノクト」を例に紹介していきましょう。

「ノクト」の高さは、80cm、85cm、90cmの3種類があります。
それぞれの高さを簡単に説明すると以下のとおりです。
- 80cm: 低めのキッチンで、身長が150cm〜155cmくらいの方に合うと言われています。小柄な方や、座って作業することが多い方におすすめです。
- 85cm: 最も一般的な高さで、身長155cm〜165cmくらいの方に合うとされています。多くのメーカーで標準仕様となっている高さです。迷ったら、まずはこの高さを基準に検討してみると良いでしょう。
- 90cm: 高めのキッチンで、身長165cm〜170cmくらいの方に合うと言われています。背の高い方や、腰への負担を軽減したい方におすすめです。

なるほど!85cmが標準って言われているけど、身長によって合う高さは違うんだね。

そうだよ。
自分の身長に合わせて高さを選ぶことが大切なんだ。
キッチンの高さを迷ったら?理想の高さの決め方
自分に合ったキッチンの高さを知るためには、以下の計算式が一般的に用いられます。
キッチンの高さ(cm)= 身長(cm)÷ 2 + 2.5cm
例えば、身長160cmの方の場合
160cm ÷ 2 + 2.5cm = 82.5cmとなり、80cmまたは85cmのキッチンが選択肢となります。
実際にLIXILでも同様な紹介があります。

ただしこれはあくまでも目安であり、実際にショールームなどで複数の高さを体験してみることをおすすめします。
決め方はとしては、実際に立ってみて、
- 前かがみにならずに、楽な姿勢で作業できるか
- 洗い物やまな板で料理をする際に、腰に負担がかからないか
- 調理中の鍋の中が見やすいか
などを確認することが大切です。
可能であれば、普段使っている調理器具を持参して、使い心地を試してみるのも良いでしょう。

計算式で目安がわかるのは便利だね!
でも、実際にショールームで試してみるのが一番良さそう!

うん、実際に立って、作業してみるのが一番わかりやすいよ!
夫婦の身長が離れすぎている場合とその対処法

夫婦で身長差がある場合、どちらの身長にキッチンの高さを合わせるか悩むことがあります。
一般的には、よりキッチンに立つ時間が長い方に合わせることが推奨されます。
しかし、身長差が大きい場合は、どちらかに合わせると、もう一方が使いにくくなってしまう可能性があります。
そのような場合の対処法としては、以下のようなものが考えられます。
2人の身長の中間の高さにする
例えば、夫の身長が175cm、妻の身長が155cmの場合。
計算上では夫は87.5~90cm、妻は77.5~80cmとなり、最適な高さが大きく異なります。
このような場合は、2人の中間の高さである85cm前後のキッチンを選ぶと、どちらもある程度使いやすい高さになります。
台所マットなどで高さを調整する
二人の最適な高さが異なりますが、二人とも台所での作業を行う場合、高い方に合わせて、台所マットやスリッパなどで低い方の高さを調整する方法もあります。
キッチンの高さが高い場合、使う人自身の高さを上げることは簡単ですが、低い場合はそうはいきません。
この方法であれば大きな費用もかけることなく、対処できるので気になる方がぜひお試しください。
一部の高さを変える
意外と目にするのが、「キッチンの高さを部分的に変更する」という方法です。
具体的にはシンク部分とコンロ部分で高さを変えることで、それぞれの作業を快適に行えるようにするのです。
実際にキッチンで行う作業とコンロ部分で行う作業は使用する視点が異なります。
キッチンやシンク部分が高くても、背が低い人は何とか使用できますが、コンロ部分が高いと鍋の中が見にくくて後悔するケースも多いようです。
もちろん、メーカーによって対応が出来ないケースもあるので、実際に導入する際はご確認ください。

なるほど!身長差がある場合は、色々な解決策があるんだね。

そうなんだ。2人でよく話し合って、最適な方法を選ぶことが大切だよ。
キッチンの高さ85cmで良かったこと!我が家の事例を紹介
我が家では、キッチンの高さを85cmにしました。
妻の身長が約160cm(158cm)、私の身長が170cmで、計算式上では妻は82.5cm、私は87.5cmが適正な高さとなります。
しかしショールームで実際に高さを確認した結果、妻は85cmでも問題なく、私も許容範囲内であったため、85cmに決めました。
実際に使ってみて、85cmの高さにして良かったと感じています。
その理由として、
- 妻は、以前住んでいたアパートのキッチンよりも高く、腰への負担が軽減されたから。
- 男性の私でも使いやすい高さで料理がしやすいから。
- 子どもも踏み台を使えばキッチンで料理が出来るから。
- 食洗機を導入したのですが、キッチン高さを85cmにしたことで、腰をかがまずに食器を入れることが出来たから。
などが挙げられます。
意外と抜けていた視点としては、「こどもが使いやすいかどうか」という点。
正直、これは導入当初は考えていませんでしたが、結果として悩んでいた90㎝を選ばずに良かったと言える点です。

85cmのキッチン、すごく使いやすそうだね!
我が家も、夫婦で高さが違うから85cmを基準に考えてみようかな。

うん、ぜひショールームで実際に体験してみて!
キッチンの高さとカップボードの関係性


キッチン本体の高さはなんとなく分かってきたけど、カップボードの高さってどうやって決めればいい?

カップボードの高さも、使い勝手を大きく左右する重要なポイントだよ。
キッチンとの関係性や、我が家の事例を参考に、詳しく見ていこう。
キッチンとセットで導入されることの多い「カップボード」。
キッチンと高さを合わせた方が良いのか気になるところですよね。
ここでは、カップボードの高さの決め方やキッチンとの関係性について、てんパパ家の事例をもとに解説していきます。
カップボードの高さはキッチンに合わせるべき?
結論から言うと、カップボードの高さは「必ずしもキッチンと同じ高さにする必要はありません」。
むしろ、用途や収納するもの、使う人の身長に合わせて、適切な高さを選ぶことが重要です。
一般的に、カップボードの高さは85cm〜100cm程度が一般的で、LIXILの「ノクト」の場合は85cmか99cmがあります。


キッチンとカップボードの高さが違ってもいいんだ!知らなかった!

そうだね。
それぞれの役割に合わせて、高さを変えることで、より使いやすいキッチンになるんだよ。
我が家がキッチン85cm、カップボード99cmを選んだ理由
我が家では、キッチンを85cm、カップボードを99cmという異なる高さを選択しました。
その理由は、大きく3つあります。
- 作業スペースが欲しかったから
- 電子レンジや炊飯器類を置きたかったから
- 収納量を増やしたかったから
詳しく見ていきましょう。
作業スペースが欲しかったから
我が家がカップボードの高さを99㎝にしたのは、作業台として使用したかったからです。
具体的には赤ちゃんのミルクを作ったり、ご飯の盛り付けをしたりなどを想定しました。
あえてキッチンと高さを変えることで、目線が高い位置で行いたい作業がラクラクに出来るが良かった点と言えます。
電子レンジや炊飯器類を置きたかったから
電子レンジやオーブントースターなど家電置き場として、カップボードは大変重宝します。
実際に電子レンジは99㎝してかなり使い勝手がいいのです。
また、99㎝にすることで炊飯器用のスペースも下部につけることが出来たのも良かった点です。
カップボードの高さで悩まれている方は、普段の生活でどのような家電類を使用しているかをピックアップすると後悔が少ないでしょう。
収納量を増やしたかったから
カップボードには、主に食器や調理器具を収納しています。
高さを99cmにすることで、奥のものまで見渡しやすく、取り出しやすい収納になったのも良かった点と言えるでしょう。
また、ごみ箱も収納できるスペースが生まれるため、かなり便利です。

なるほど!色々な理由があって、高さを変えたんだね。

そうなんだ。実際に使ってみて、この高さにして本当に良かったと思っているよ。
カップボードの使い道

先ほども少し触れましたが、我が家のカップボードの主な使い道としては、以下のとおりです。
- 食器の収納
- 食品のストック: レトルト食品や缶詰、調味料などの食品をストックできます。
- 家電の設置: 電子レンジや炊飯器、トースターなどの家電を設置できます。
- 作業スペース: 調理中の食材の一時置きや、盛り付け、配膳などの作業スペースとして活用できます。
- ゴミ箱の収納: ゴミ箱をカップボードの下部に収納することで、キッチンの見た目をすっきりさせることができます。
などが挙げられます。
これらの使い道を考慮して、自分が普段どのような作業をキッチンでしているかを想像することで、カップボードの高さや奥行き、棚の数などを決まってくるでしょう。
なお、スペースに余裕がある際はかならず少しゆとりをもって決定することをオススメします。

カップボードって、色々な使い方ができるんだね!

そうなんだ。収納力も抜群だし、作業スペースとしても使えるから、キッチンには欠かせない存在だよ。
カップボードの高さ、理想の組み合わせは?
カップボードの高さは、キッチンの高さとの組み合わせによって、使い勝手や見た目が大きく変わります。
以下に、いくつかの組み合わせ例と、それぞれの特徴を紹介します。
- キッチン85cm + カップボード85cm: 最も一般的な組み合わせで、統一感があり、すっきりとした印象になります。 ただし、作業スペースとして使用する場合は、少し低く感じる可能性があります。
- キッチン85cm + カップボード99cm(てんパパ家): キッチンよりもかなり高めのカップボードは、収納力が高く、奥のものまで見渡しやすいのが特徴です。 作業台としても使いやすく、立ったままの作業が多い方におすすめです。
- キッチン90cm + カップボード85cm: キッチン高が高く、カップボードが低い組み合わせです。 カップボードが低いため、収納としては使い勝手が悪くなりますが、キッチンが高い分、カップボードで作業がしやすくなります。
これらの組み合わせはあくまでも一例であり、実際には、個人の身長や使い勝手、キッチンの広さなどに合わせて、最適な組み合わせを選ぶことが大切です。
ショールームなどで実際に高さを確認し、自分にとって最も使いやすい組み合わせを見つけましょう。

色々な組み合わせがあるんだね!迷っちゃうけど、ショールームで実際に見て、自分に合った組み合わせを見つけたいな。

うん、それが一番!実際に体験してみるのが、後悔しないための秘訣だよ。
まとめ
キッチンの高さは、85cmが一般的ですが、身長や使い勝手によって最適な高さは異なります。
どの高さを選んでも「後悔した」という声もあるため、不安に思うこともあるでしょう。
しかし、自らがショールームに行き、実際にどんな生活をするかをイメージしながら決めることが出来れば後悔するケースは大きく減ります。
今回の記事を参考に、自分に合ったキッチンの高さを見つけ、後悔のないキッチンづくりを実現しましょう。
結論
- キッチンの高さ85cmは、160~170cmでも十分問題ない。
- 身長÷2+2.5cmの計算式で、自分に合ったキッチンの高さの目安がわかる。
- カップボードの高さは、キッチンと同じ高さにする必要はなく、用途や収納物、使う人の身長に合わせて選ぶことが重要。
- ショールームで実際に高さを確認し、自分にとって最も使いやすい組み合わせを見つけることが大切。
当ブログでは家づくりに役立つ情報を公開しています。
ぜひご覧ください。
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