「キッチンのコンロ前、油はねが気になるけど、壁にするかガラスパネルにするか迷う…」
「ガラスパネルってオシャレだけど、掃除が大変そうだし、本当に必要なのかな?」
リフォームや新築で新しいキッチンを検討しているそこのあなた。
コンロ前にガラスパネルを付けるかどうかで頭を悩ませていませんか?
我が家も5年前、新築を建てた際にコンロ前にガラスパネルを設置するかどうかで悩んでいました。
ショールームで憧れのキッチンに目を輝かせていた時に、IHの前に付いていたガラスパネルに目が行き、
「これって本当に付ける必要あるの?」
「ない方がスッキリするのでは?」
と気になったことを今でも覚えています。

妻と必要かどうかで口論になった記憶があります(笑)
SNSでよく見かけるガラスパネルは、スタイリッシュな見た目が魅力ですが、「設置して後悔した」という声も耳にするため、不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
確かに、コンロ前のガラスパネルには、メリットだけでなくデメリットもあります。
しかし、ガラスパネルの長短を事前に理解しておけば、後悔することはほとんどなく、快適でおしゃれなキッチンを実現することが可能です。
この記事は、主に以下の人に向けて解説している内容となります。
- コンロ前にガラスパネルしたいけど不安な人
- コンロの油はね対策を検討している人
- ガラスパネルのメリット・デメリットが気になる人
- ガラスパネルを設置するかどうかを悩んでいる人
あなたがこのいずれかの悩みを抱えているのであれば、本記事は少しは約に立つことでしょう。
実際、我が家は選べるガラスパネルを検討し、「部分的なすりガラスのタイプ」をコンロ前に付けることにしました。
本記事はこの時の体験をもとに作成しております。
記事を読み終える頃には、「あなたがガラスパネルを付けるべき人かどうか」がはっきりと判断できるでしょう!
- コンロ前にガラスパネルを付けるべき人の5つの特徴
- ガラスパネル設置で後悔しないための4つの注意点
- ガラスパネルの種類と選び方
- リクシルなど、ガラスパネルの人気メーカー比較
コンロ前にガラスパネルを付けるべき人とは?

コンロ前のガラスパネルは、コンロでの油はねを防ぎつつ、キッチンをスタイリッシュに見せてくれる人気のアイテムです。
しかし、誰しもがガラスパネルを付けた方がよい訳ではありません。
場合によってはガラスパネルを付けない方が良い人もいます。
結論から言えば、ガラスパネルには付けるべき人の特徴は大きく分けて以下の5つになります。
- キッチンの見た目にこだわりたい人
- 開放的なキッチンを求めている人
- 油はねを徹底的に防ぎたい人
- 掃除を楽にしたい人
- 明るいキッチンにしたい人
もしあなたがどれかに当てはまるのであれば、ガラスパネルを付けた方が良いかもしれません。
ここからは、コンロ前にガラスパネルを付けるべき人の特徴をそれぞれ詳しく解説していきますよ。

あなたはどれに当てはまりましたか?
キッチンの見た目にこだわりたい人
ガラスパネルの最大の魅力は、そのスタイリッシュで高級感のある見た目です。
特に透明なガラスパネルは、キッチンに奥行きと広がりを感じさせ、洗練された空間を演出します。
ガラスパネルには透明なものだけでなく、すりガラスやカラーガラス、デザインガラスなど、いくつか種類があります。
キッチンのインテリアに合わせて、自分好みのデザインを選ぶことができるため、キッチンに高級感を出したい人には特におすすめです。
- 透明ガラス: 最も一般的で、開放感があります。どんなキッチンにも合わせやすいのが特徴です。
- すりガラス: 表面が曇りガラスになっており、柔らかい光を通します。汚れが目立ちにくいのがメリットです。
- デザインガラス: 模様や柄が入ったガラスで、個性的なキッチンを演出できます。
開放的なキッチンを求めている人
コンロ前に壁があると、どうしても閉鎖的な印象になりがちです。
特に、LDK一体型の間取りの場合、壁があることでキッチンが孤立した空間に見えてしまうこともあります。
しかし、ガラスパネルであれば、壁は残しつつも視線を遮らないため、キッチンに開放感をもたらします。
「リビングにいる家族とコミュニケーションを取りながら料理をしたい」
「小さな子どもの様子を見守りながら家事をしたい」
と考えている人は付けた方がよいでしょう。
油はねを徹底的に防ぎたい人
コンロ前の壁は、油はねで最も汚れやすい場所の一つです。
特に、揚げ物や炒め物をよくする家庭では、油はね対策は必須です。
油はね対策となると「壁を設けた方がいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、ガラスパネルも壁に負けず劣らずで油はねには強いのです。
ガラスパネルの最大のメリットとして、「継ぎ目のない一枚板である点」が挙げられます。
一枚板であるため、壁のように継ぎ目に油汚れがつく心配がなく、油はねを広範囲に防ぐことができます。
「油汚れがつく場所をなくしたい」と考えている人は付けた方がよいでしょう。
掃除を楽にしたい人
「コンロ前のガラスパネルは掃除が大変そう…」と思っていませんか?
確かに、ガラスパネルは油はねを防ぐ機能はあるものの、透明である性質上、水垢や指紋などが目立ちやすいというデメリットがあります。
しかし、壁であっても油を使った料理のあとは掃除が必要であり、放置すれば取りにくくなります。
ガラスパネルであれば、マイクロファイバークロスでふき取るだけで簡単に掃除することが可能です。
油汚れ対策の基本として、こまめなお手入れはどの素材であっても必要不可欠です。
「拭くだけで簡単にお掃除がしたい」と考える人は付けた方がよいでしょう。
明るいキッチンにしたい人
ガラスパネルは光を通すため、キッチンを明るくする効果があります。
特に、日当たりの悪いキッチンや、暗くなりがちなキッチンの場合、ガラスパネルを設置することで、明るく快適な空間に生まれ変わります。
さらに、照明との組み合わせによって、さまざまな演出を楽しむことができます。
例えば、ガラスパネルの背面に間接照明を設置すれば、おしゃれで雰囲気のあるキッチンを演出できます。
「明るいキッチンに憧れている」
「ガラスパネルを使って演出したい」
と考えている人にはおすすめでしょう。
ガラスパネル設置で後悔しないための注意点
ここまでは、コンロ前にガラスパネルを付けた方がよい人の特徴について解説してきました。
ガラスパネルのメリットも併せて触れてきましたが、当然デメリットもあります。
ここでは、ガラスパネルを設置する際に注意すべきポイントを以下の4つに分けて解説します。
・コンロとの相性
・ガラスパネルの種類
・壁との比較
・キッチンメーカーによる違い
設置する上での注意点を守ることで、後悔のリスクを減らし、理想のキッチンを実現しましょう。
コンロとガラスパネルの相性とは?

実はガラスパネルには、使用するコンロとの相性があります。
最近の住宅で採用されるコンロは、主にガスコンロとIHクッキングヒーターです。
つまり、ガスコンロとIHクッキングヒーターではそれぞれ設置するガラスパネルを替えた方が良い場合があるのです。
なぜなら、2つのコンロでは「油はね」の範囲が大きく異なるからです。
ガスコンロとIHとでは「油はね」の範囲が大きく異なります。
主な違いは以下のとおりです。
特徴 | ガスコンロ | IHクッキングヒーター |
---|---|---|
火力 | 強い(特に強火の場合、油温が上がりやすい) | 安定(設定温度を保ちやすく、急激な温度上昇が少ない) |
加熱範囲 | 広い(鍋底全体を炎が覆う) | 限定的(鍋底の接地面のみを加熱) |
上昇気流 | 強い(炎による上昇気流で油の粒子が舞い上がりやすい) | 弱い(炎を使わないため、上昇気流が少ない) |
油はねの範囲 | 広範囲に及ぶ可能性がある | 局所的になる場合がある |
油はねの程度 | 多くなる傾向がある | 少なくなる傾向がある |
当然、調理方法にもよりますが、多くの場合、「ガスコンロ」の方が広い範囲で油が跳ねる傾向にあります。
ガラスパネルを設置する際は、これらのコンロの種類との相性を考慮する必要があるのです。
具体的には「ガスコンロ」で揚げ物を頻繁にされる家庭は、「全面ガラスパネル」がおすすめで、IHであまり揚げ物をしない家庭であれば「部分ガラスパネル」をおすすめします。
コンロ前に設置されるガラスパネルの種類

コンロ前に設置されるガラスパネルには、いくつかの種類があります。
それぞれ形や用途、目的が異なるため、家のテイストやライフスタイルによって適切なガラスパネルを選択する必要があるのです。
ここでは多くの住宅で採用されている主なガラスパネル3種類を紹介します。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
種類 | 全面ガラスパネル | 部分ガラスパネル | すりガラスパネル |
---|---|---|---|
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特徴 | ・コンロ前全体を覆うタイプ。 ・天井近くまで覆うものや、コンロ幅全体を覆うものなど、多種多様。 | ・コンロの正面や側面など、部分的に設置するタイプ。 ・油ハネが気になりやすいコンロ奥に設置されることが多い。 | ・コンロ前を覆うタイプだが、ガラスに凹凸があるため、汚れが目立ちにくい。 |
メリット | ・油ハネを広範囲に防げる、見た目がスタイリッシュで高級感がある。 ・キッチン全体をすっきり見せる効果も。 | ・必要な部分だけ油ハネを防げる ・開放感があるため、キッチンが広く見える。 ・全面ガラスパネルに比べて費用が抑えられる。 | ・汚れが目立ちにくいため、掃除の頻度を減らせる。 ・指紋や水垢も目立ちにくい。 |
デメリット | ・圧迫感がある場合がある ・設置費用が高め。 ・特に大きなサイズのものは、重量があるため、設置場所の強度確認が必要。 | ・全面ガラスパネルに比べると油ハネ防止効果はやや劣る。 ・油はねが目立つ。 | ・完全に汚れが見えなくなるわけではない。 ・透明なガラスパネルに比べると、若干視界が悪くなる。 |
ちなみに我が家は、コンロの正面だけをカバーするすりガラスパネルを使っています。
メリットにも記載しましたが、すりガラスパネルの良い点は、「汚れが目立ちにくい」点です。
正直、設置した当初は「必要なの?」と思っていましたが、使っていることでガラスパネルのありがたみに気付くことが出来ました。

フライパンのフタとかちょっとしたものを置けるから便利なんだ。
部分的だから圧迫感がないのも気に入ってるよ!
ガラスパネルVS壁:どちらがあなたに合う?
ガラスパネルは、前面に壁がないキッチンに採用されます。
では実際にガラスパネルと壁を比較した場合、それぞれどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
今回はコンロ前に全面ガラスパネルと壁(キッチンパネル)を設置した場合の比較表を作成しました。
それぞれの項目について、どちらが優れているかを◎、○、△、×で評価し、詳細を解説します。
項目 | 全面ガラスパネル | 壁(キッチンパネル) |
---|---|---|
油はね防止効果 | ◎ 継ぎ目がなく、広範囲をカバーできる。 | ○ パネル自体は油を通さないが、継ぎ目部分が汚れやすい。 |
掃除のしやすさ | ○ 表面は拭きやすいが、透明なため油汚れや水垢が目立ちやすく、こまめな掃除が必要。 | ◎ 表面が滑らかで汚れがつきにくく、サッと拭くだけで簡単に掃除できる。 |
視認性 | ◎ 透明なため、コンロの奥や周囲の様子が見える。 | × 壁になるため、コンロの奥は見えない。 |
見た目 | ○ スタイリッシュでキッチンを広く見せる効果もある。 | ○ デザインやカラーバリエーションは豊富。 |
使い勝手 | × マグネットが使用できないため、調理道具掛けに使用しづらい。 | ○ 素材によってはマグネットが使える。 |
値段 | × キッチンパネルに比べて高価。特にオーダーメイドや特殊加工の場合は高額になる。 | ○ ガラスパネルに比べて安価。 |
間取り | ○ すべての間取りで使用可能 | △ アイランド型やペニンシュラ型では使用しづらい。 |
総評としては以下のとおりです。
- 全面ガラスパネル
・油ハネ防止効果、視認性、見た目の点で優れています。
・キッチンのスタイリッシュさ、開放感を重視する方におすすめ。 - キッチンパネル
・掃除のしやすさ、圧迫感のなさ、値段の点で優れています。
・キッチンの使い勝手や、掃除の簡単さを重視する方、予算を抑えたい方におすすめ。
どちらを選ぶかは、何を重視するかによって異なります。
上記の表を参考に、ご自身のライフスタイルや好みに合わせて、最適な素材を選びましょう。
ショールームで実物を見たり、カタログを取り寄せたりして、じっくり比較検討することをおすすめします。
キッチンメーカーによる違い ~我が家のLIXILを例に解説~
コンロ前のガラスパネルは、さまざまなメーカーから販売されています。
ここでは、代表的なメーカーの特徴や価格帯を比較し、あなたにぴったりのメーカー選びをサポートします。
メーカー | 特徴 |
![]() | ・デザイン性と機能性を両立されている。 ・全面パネル、すりガラスなど種類が豊富 ・ショールームで実物を確認できるので、質感や使い勝手を確かめることが可能 |
![]() | ・システムキッチンメーカーならではの、トータルコーディネートが可能 ・全面パネルと部分ガラスが選択可能 |
![]() (※旧サンワカンパニー) | ・安価でかつ高性能のガラスパネルを取り扱う ・オンラインストアで購入可能 |
まとめ
コンロ前にガラスパネルを付けるべき人の特徴と後悔しないための注意点について解説してきました。
コンロ前のガラスパネルは、油ハネを防ぎ、キッチンをスタイリッシュに見せてくれる魅力的なアイテムですが、選び方や使い方によっては後悔することもあります。
本記事で紹介した内容をおさらいすると、コンロ前のガラスパネルを付けるべき人は以下のとおりです。
- キッチンの見た目にこだわりたい人
- 開放的なキッチンを求めている人
- 油はねを徹底的に防ぎたい人
- 掃除を楽にしたい人
- 明るいキッチンにしたい人
ぜひ本記事を参考にしていただき、後悔のないキッチン選び、家づくりを楽しんでくださいね。
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