「キッチンの下がり天井って、おしゃれで憧れるけど、実際どうなの…?」
「せっかく新築で家を建てるなら、おしゃれなキッチンにしたいけど、下がり天井にして後悔しないかな…?」
家づくりを始めようとして、理想のキッチンを思い描いているあなた。
SNSや雑誌で見かけるキッチンの下がり天井は、とてもスタイリッシュで魅力的ですよね。
すでにあなたは「せっかくならキッチンに下がり天井をつけてオシャレにしたい」と考えているかもしれません。
しかし、調べていくうちに「下がり天井はダサい」というキーワードを目の当たりにして、「本当に選択して大丈夫なのか」と不安になっているのではないでしょうか?
実際に下がり天井はオシャレである反面、ダサいと感じられるデメリットがあります。
我が家も新築時に、下がり天井の採用を検討しましたが、最終的には見送ることにしました。
その理由は、「圧迫感」でした。
ショールームで見たときは素敵だと感じましたが、実際に生活空間に設置することを考えると、「本当にこのデザインが我が家に合うのだろうか…?」と疑問に感じたのです。
しかし、今となっては付ければよかったと後悔しています。
当時は調べる時間と知識がなかったので「付けない」という選択肢を取ってしまいました。
ですが、もし改めて家づくりをするのであれば迷うことなく、キッチンに「下がり天井」を選択するでしょう。
ぜひこの記事を読んでいるあなたには、私と同じような悩みで下がり天井を断念しないでもらいたいと考えています。
実際、下がり天井はダサいと感じられるポイントを抑えられれば、大きく失敗することはありません。
事前にしっかりと対策を講じることで、「ダサい」と言われることなく、おしゃれで快適なキッチンを実現することは十分に可能です。
この記事は、下がり天井で失敗してほしくないという思いから、以下の人向けて作成しています。
- キッチンの下がり天井を検討しているけど、ダサいと言われたくない人
- 下がり天井のデメリットや注意点を知りたい人
- おしゃれなキッチンの下がり天井にする方法を知りたい人
- 下がり天井の採用を迷っている人
もしあなたが同じような悩みを抱えているのであれば、この記事の内容は少なからず役立つことをお約束します。
なぜなら、下がり天井のデメリットと、後悔しないためのポイントを、実体験を交えなが解説しているからです。
この記事を読み終える頃には、下がり天井で後悔することはないでしょう。
- 下がり天井の目的
- 下がり天井の「ダサい」と言われやすい3つのデメリット
- デメリットを解消!おしゃれなキッチンを実現するための4つのポイント
- 下がり天井の理想の幅
キッチンに下がり天井を設置する際のデメリットとは?

キッチンの下がり天井は、空間をおしゃれに出来る人気な仕上げ方法です。
しかし、やみくもに採用してしまうと、後悔してしまう可能性も。
ここでは、下がり天井の設置で「ダサい」と言われがちなデメリットを、以下の3つのポイントから詳しく解説していきます。
- 圧迫感がある
- クロスの選択を誤りやすい
- 部屋全体の雰囲気と合わない
まずは、下がり天井のデメリットをしっかりと理解し、対策を講じることが大切です。

デメリットを知らずに設置すると、後悔する可能性大ですよ!
そもそも下がり天井の目的とは?

そもそも、下がり天井にはどのような目的があるのでしょうか?
主な目的は、以下の3つが挙げられます。
- 空間デザインのアクセント
- 間接照明との組み合わせ
- 換気扇やダクトの目隠し
それぞれ詳しく見ていきましょう。
空間デザインのアクセント
下がり天井を設置する一番の目的は、天井に段差を設けることで、空間に立体感と奥行きを生み出すことです。
一般的に天井は起伏がなく、フラットになることが多いです。
そのため、天井だけ見ると単調な仕上げになってしまいがちです。
単純な仕上がりになる天井に、あえて段差という変化を加え、空間全体のデザイン性を高めることが下がり天井の目的になります。
特に、オープンキッチンなど、リビングダイニングと一体になった空間では、キッチンエリアを緩やかに区切る役割も果たします。
間接照明との組み合わせ
先ほど、「下がり天井は空間のアクセントになる」とお伝えしましたが、間接照明との組み合わせることで、その真価を発揮します。
下がり天井で下がった天井裏に間接照明用の照明を設置することで、光源を隠し、柔らかく上品な光を空間に広げることができるのです。
間接照明があることで、下がり天井で区切られたスペースをよりおしゃれで落ち着いた雰囲気に演出することが可能です。
換気扇やダクトの目隠し
一方で、家の仕様上でどうしても下がり天井を使用しなければならないケースがあります。
それは、「換気扇やダクトの目隠し」のために設置される場合です。
住宅によっては、天井裏にエアコンや換気扇用の管(ダクト)が設置されているケースがあります。
本来、そのダクトは天井裏で収まるケースがほとんどですが、間取りの影響により天井裏で収まらなかった際に、あえて下がり天井を使用して対応する場合があります。
ダクトを天井裏で納めないと生活感が出てしまいますが、下がり天井を設けることで、これらの設備を隠し、すっきりとした空間を実現できます。
特に、アイランドキッチンなど、天井裏の配管が見えやすいキッチンでは、下がり天井による目隠し効果は大きいです。
下がり天井は、これらの目的を理解した上で、デザインや素材を選ぶことが重要です。
目的を意識することで、より効果的に下がり天井を活用し、理想のキッチンを実現することができます。
ダサいと言われやすい点①:圧迫感がある

下がり天井の最大のデメリットは、天井が低くなることによる「圧迫感」です。
特に、狭いキッチンに下がり天井を設置すると、より圧迫感を感じやすくなります。
これは、人間の視覚的な特性によるもので、天井が低いと無意識のうちに空間が狭く感じてしまうためです。
下がり天井だけに意識を向けて採用した場合、キッチンが想像以上に狭い空間となること危険性があり、お客さんから見ても「ちょっと窮屈そう」という印象を抱かれる場合があるので注意が必要です。
また、下がり天井が引き起こす「圧迫感」は、キッチンでの作業効率を低下や精神的なストレスにもつながりかねません。
下がり天井を採用する場合は「多少の圧迫感」を想定しましょう。
対策としては、下がり天井を採用しているモデルルームに足を運び、どの程度の圧迫感が生まれているかを直で確認することが挙げられます。

長時間を過ごすキッチンだからこそ、圧迫感はできるだけ避けたいものです。
ダサいと言われやすい点②:クロスの選択を誤りやすい
下がり天井は、クロスの選び方で失敗するケースがあります。
低くした天井の一部にアクセントクロスを採用し、天井を利用してメリハリをつける人が多くいます。
当然、キッチン全体の色合いと統一されていれば問題ありませんが、アクセントをつける目的だけで採用する場合、「イメージと違った」という後悔に繋がる危険があります。
例えば、
- 濃い色のクロスを選ぶと、圧迫感が強調される
- 柄物のクロスを選ぶと、ごちゃごちゃした印象になる
といった失敗例が挙げられます。
特に濃い色のクロスを選ぶ際は注意が必要です。
先ほどもお伝えしましたが、下がり天井は空間に「圧迫感」をもたらすデメリットを有しています。
濃い色を選択された場合、圧迫感を助長する恐れがありますのでより注意が必要と言えるでしょう。
また、配色にも気を付ける必要があります。
5色以上の色合いを使用すると空間全体がうるさくなる危険があるので注意しましょう。
ダサいと言われやすい点③:部屋全体の雰囲気と合わない
先ほどのクロスの内容と関連しますが、下がり天井はアクセントになる反面、他の間取りにも影響を及ぼす可能性があります。
最近の住宅はLDKの間取りが多いため、一つの空間にキッチン以外の間取りも含まれているケースが多いです。
そのため、キッチンに下がり天井を採用した場合、リビングやダイニングといった他の間取りにもキッチンの雰囲気が少なからず影響します。
そのため、それぞれの間取りに個性を尊重した場合、空間全体の雰囲気と合わない、ちぐはぐな印象になってしまいます。
下がり天井を設置する際は、キッチンだけでなく、家全体のインテリアとの調和を考えることが大切です。
下がり天井でオシャレなキッチンを楽しむために抑えたいポイント

ここまでは、下がり天井のデメリットについて解説してきました。
しかし、適切な対策を講じることで、デメリットを解消し、おしゃれで快適なキッチンを実現することが可能です。
ここからは、下がり天井でオシャレなキッチンを楽しむためのポイントを、以下の4つに絞って解説します。
- 下がり天井の幅
- クロスの種類
- 間接照明
- 費用
これらのポイントを押さえて、理想のキッチンを実現しましょう!
下がり天井の幅は5㎝?それとも10cm?
下がり天井の幅は、圧迫感に大きく影響する要素です。
一般的には、5cm~10cm程度がおすすめです。
5cm程度の低い下がり天井であれば、圧迫感を最小限に抑えつつ、空間のアクセントとして機能します。
一方、10cm程度の下がり天井は、より存在感が増し、間接照明との組み合わせで、よりおしゃれな空間を演出できます。
どちらを選ぶかは、キッチンの広さや天井高、そしてあなたの好みによって異なります。
以下の表に、それぞれの特徴をまとめました。
特徴 5cm 10cm 圧迫感 少ない ややある デザイン性 控えめ 存在感がある 間接照明との相性 △ ◎ 費用 比較的安い やや高い
実際にショールームなどで、5cmと10cmの下がり天井を見比べて、どちらが自分の理想に近いかを確認してみましょう。
木目?グレー調?クロスで変わるキッチンの天井
先ほどに触れましたが、下がり天井のクロスは、キッチンの雰囲気を大きく左右する重要な要素です。
人気のクロスとしては、以下の3つが挙げられます。
クロスの種類 | 特徴 | おすすめのキッチン |
木目調 | ナチュラルで温かみのある雰囲気 | 北欧風、ナチュラルテイスト |
グレー調 | スタイリッシュでモダンな雰囲気 | モダン、シンプルモダン |
白 | 清潔感があり、空間を広く見せる | どんなキッチンにも合う |
クロスの色や素材によって、キッチンの印象は大きく変わるので、注意して選びたいところですよね。
サンプルを取り寄せたり、ショールームで実物を確認したりして、慎重に選びましょう。
下がり天井×間接照明で一段上のレベルへ
下がり天井と間接照明は、相性抜群の組み合わせです。
間接照明は、天井や壁に光を反射させることで、空間を柔らかく照らす照明器具です。
下がり天井の裏側に間接照明を設置することで、
- 天井を高く見せる効果
- おしゃれで落ち着いた雰囲気を演出する効果
- 手元を明るく照らす効果
などが期待できます。
間接照明の色温度(光の色)は、電球色(オレンジ色)や温白色(自然な白色)がおすすめです。
電球色は、リラックス効果があり、温かみのある空間を演出します。
温白色は、自然光に近く、食材の色を美しく見せる効果があるため、キッチンにもおすすめです。
なるべく費用は抑えめに
下がり天井は、ほとんどのハウスメーカーや工務店でオプション費用になります。
実際の設置費用は、クロスの種類や間接照明の有無、工事の規模などによって異なりますが、一般的な相場としては、10万円~30万円程度と言われています。
下がり天井のみであれば10万円程度となるケースが多いですが、間接照明のように複雑な形状に仕上げたりすることで費用がかかる可能性があります。
まとめ
キッチンの下がり天井は、「ダサい」と言われることもありますが、それは、適切な知識と対策があれば避けられます。
本記事で紹介した内容をおさらいすると、
- 下がり天井のデメリットは、圧迫感、クロスの選択ミス、部屋全体の雰囲気との不調和
- 下がり天井の幅は5cm~10cm程度がおすすめ
- クロスは、木目調、グレー調、白などが人気
- 間接照明との組み合わせで、さらにおしゃれな空間に
これらのポイントを押さえて、後悔しない、理想のキッチンを実現しましょう!
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