40アンペアでも落ちない?エアコン3台稼働で大丈夫な人の特徴3選

家づくり

エアコンを3台付けたいけど、40アンペアで本当に足りるのかな…?
エアコンを付けたらブレーカーが落ちたけど、我が家に必要なアンペア数ってどのくらいかな?

家に取り付けるエアコンでこのような悩みを抱えているそこのあなた。

消費電力の大きなエアコンを一度に複数台も使おうとなると、ブレーカーが落ちないか不安になりますよね。

もしかしたら、既に「エアコンを付けたらブレーカーが落ちてしまった...」という経験もあるのではないでしょうか?

確かに、ネット上ではで「40アンペアでエアコン3台は厳しい」「60アンペアは必要」といった情報が多く見られます。

しかし、諦めるのはまだ早いかもしれません。

実は、ライフスタイルや家の条件によっては、40アンペア契約でもエアコン3台を問題なく使えている場合があります。

この記事では、「40アンペアでもエアコン3台を使える人」と「容量不足になりがちな人」の具体的な特徴を徹底比較し、あなたの新居に最適なアンペア数選びのヒントを解説します。

さらに、契約アンペア数を決める上での注意点や、万が一容量が不足した場合の対策まで、家づくりの先輩という視点から具体的にお伝えします。

この記事は、主に以下のような方に向けて書いています。

  • 新築で電気契約のアンペア数を決めかねている方
  • 40アンペア契約でエアコン3台(またはそれ以上)を使いたいと考えている方
  • 現在の住まいでブレーカーが落ちる経験があり、新居では失敗したくない方
  • 家族構成やライフスタイルに合った電気容量を知りたい方

もしあなたがこれらのいずれかに当てはまるなら、この記事はきっとお役に立てるはずです。

読み終わる頃には、

我が家は40アンペアで大丈夫そうだ!
いや、うちは60アンペアを検討した方が良さそうだ

といった具体的な判断ができるようになっているでしょう。

さあ、一緒に電気容量の不安を解消し、快適なマイホーム生活への第一歩を踏み出しましょう!

この記事でわかること
  • 40A契約でもエアコン3台が使える人の具体的な特徴
  • アンペア(A)の基本的な考え方と家庭での電気使用量
  • 40A契約だとエアコン3台稼働で容量不足になりやすい人の特徴
  • 新築時に検討すべきアンペア数と後悔しないための対策
この記事を書いた人
てんパパ

住宅設備が大好きすぎる33歳二児のパパ
床面積1万㎡以上の大型施設の施設管理を7年間続け、設備の魅力にドハマリ
5年前にアイ工務店でマイホームを購入してから住宅設備にも興味をもつ
ブログでは「ハウスメーカーが決まってから家に住むまでのついつい忘れやすい”家づくりの盲点”」をテーマにお届け

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知っておきたい!エアコンを3台動かしても40アンペアで大丈夫な人の特徴

40アンペアでエアコン3台は無謀では?

もしかしたら、あなたにはそんなイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。

特定の条件を満たしていれば、40アンペア契約でも快適に過ごせる可能性は十分にあります。

40アンペアでエアコン3台を稼働させても大丈夫な人の特徴は以下の3つなります。

  • ガスを利用している人
  • 消費電力の大きな家電(ドラム式衣類乾燥機や食洗器)を使わない人
  • エアコンの能力が小さい人

これら3つの特徴をすべて満たしていれば、エアコン3台を動かしても40アンペアで問題ないと言えるでしょう。

ここからは、まずはアンペアの仕組みを説明した上で、それぞれの特徴を解説していきます。

てんパパ
てんパパ

ご自身の状況と照らし合わせながら読み進めてみてくださいね。

まず理解しよう!家庭の電気契約「アンペア(A)」の基本

まず、大前提となる「アンペア(A)」について簡単におさらいしましょう。

アンペアは「同時に使用できる電気の量」を示す単位です。

電力会社との契約アンペア数が大きいほど、一度にたくさんの家電製品を使えるようになります。

家庭で使う電気製品には、それぞれ消費電力「ワット(W)」が記載されています。

このワット数を電圧「ボルト(V)」(通常は100V)で割ると、その製品を使うのに必要なアンペア数(A)が計算できます。

計算式: アンペア(A) = 消費電力(W) ÷ 電圧(V)

例えば、消費電力1000Wの電子レンジなら、1000W ÷ 100V = 10A が必要になります。

40アンペア契約の場合、家全体で同時に使える電気製品のアンペア数の合計が40Aまで、ということになります。

これを超えると、安全のためにブレーカーが落ちる仕組みです。

ちなみに1日当たりの家での電力消費量の目安は以下のとおりです。

▼ 主な家電製品の消費電力とアンペア数の目安(100V換算)

家電製品消費電力(W) 目安アンペア(A) 目安備考
エアコン (6-8畳用)500W~1500W5A~15A冷暖房、起動時に特に電力を消費
エアコン (14畳用)800W~2000W8A~20A冷暖房、起動時に特に電力を消費
冷蔵庫 (400Lクラス)150W~300W1.5A~3A常時稼働しているが、消費電力は変動
電子レンジ1000W~1400W10A~14A使用時間は短いが、消費電力は大きい
IHクッキングヒーター1400W~5800W7A~15A
(※)200V
全口最大火力時。通常はもっと低い。
ただし、通常は200Vで利用するため、アンペア数は低くなる。
電気ケトル/ポット1000W~1300W10A~13A短時間で湯を沸かすため消費電力が大きい
ドラム式洗濯乾燥機1100W~1300W11A~13A特に乾燥時に電力を消費
ヘアドライヤー600W~1200W6A~12A
液晶テレビ (50型)150W~250W1.5A~2.5A
食器洗い乾燥機1100W~1300W11A~13Aヒーター使用時に電力を消費

この基本を理解した上で、次の特徴を見ていきましょう。

【特徴①】ガスを利用している人

40アンペアでも大丈夫な人の大きな特徴の一つが、「調理や給湯にガスを利用している」ことです。

つまり、「都市ガスやプロパンガスを契約される人」です。

なぜガスを利用している人が条件になるのでしょうか?

それは、ガスコンロやガス給湯器は、電気をほとんど消費しないからです(※点火や制御基板のためにわずかな電気は使います)。

家庭内で特に大きな電力を消費する可能性があるのは、エアコンを除くと調理(コンロ)と給湯(お湯を作る)の場面です。

オール電化の場合、IHクッキングヒーターは複数の口を使うと20A近く、エコキュートなど電気給湯器もお湯を作る際に15A~20A程度の電力を必要とします。

一方、ガスを利用していれば、この調理と給湯にかかる大きな電気負荷がほぼゼロになります

その分、契約している40アンペアの容量を、エアコンや他の家電製品に余裕をもって割り当てることができるのです。

「キッチンはやっぱりガス火がいい」「給湯はガスで十分」と考えている方は、電気容量の面では40アンペアでもエアコン3台を稼働させやすいと言えるでしょう。

【特徴②】消費電力の大きな家電(ドラム式衣類乾燥機や食洗器)を使わない人

アイのある家づくりブログ

消費電力が特に大きいとされる家電を使わない」という方も、40アンペアでやりくりしやすい特徴を持っています。

前述の通り、家庭には様々な家電がありますが、中でも「ヒーター」を使うタイプの家電は消費電力が跳ね上がる傾向にあります。

代表的なものが、洗濯物を温風で乾かすドラム式洗濯乾燥機の乾燥機能(11A~13A程度)や、高温のお湯で洗浄・乾燥する食器洗い乾燥機(11A~13A程度)、冬場で使用する電気式ヒーター(5A~10A)です。

特に乾燥機類は、一度使い始めると1時間以上稼働し続けることも珍しくありません。

もしエアコン3台(仮に合計20A)を使っている時間帯に、洗濯乾燥機の乾燥運転(10A)が始まると、それだけで合計30Aとなり、40アンペア契約ではかなりギリギリの状態になります。

ここに電子レンジ(10A~14A)や電気ケトル(10A~13A)などが加わると、すぐに容量オーバーとなってしまいます。

したがって、高機能なドラム式洗濯乾燥機や食洗機を導入する予定がない人や、ガスを利用する乾燥機(衣類乾燥機(乾太くん)など)を使用する人は、40アンペアでもエアコン3台を安心して使いやすい状況と言えます。

【特徴③】エアコンの能力が小さい人

最後に重要なのが、「設置している、あるいは設置予定のエアコンの能力(対応畳数)が比較的小さい」ことです。

出典:「経済産業省 資源エネルギー庁HP

経済産業省の調べによれば、1日の電力消費割合でエアコン全体の3分の1を占めていることが分かります。

エアコンは、部屋の広さに合わせて様々な能力(畳数)のモデルが用意されています。

当然ながら、対応畳数が小さいモデルほど、消費電力(=必要なアンペア数)も小さくなる傾向があります。

例えば、ダイキンのエアコンで比較すると以下の結果となります。

  • 6畳用モデル:冷房時最大 840W (8.4A) / 暖房時最大 1280W (12.8A)
  • 12畳用モデル:冷房時最大 1,380W (13.8A) / 暖房時最大 1,810W (18.1A)

特に、運転開始直後のフルパワー運転時には、カタログ上の定格消費電力よりも大きな電流が流れることがあります。

もし、あなたが設置したいエアコンが、寝室や子供部屋向けの6畳用といった比較的小さな能力のものが中心であれば、3台同時に稼働させたとしても、合計の最大アンペア数を低く抑えられます。

もちろん、説明に使用した数値はカタログ上の最大値であるため、通常の運転であればここまで大きな数値にはなりません。

日ごろから低めの設定温度を保てば、ブレーカーへの負担も少なくなるでしょう。


1つでも当てはまると要注意!エアコンを3台稼働させて容量が足りない人の特徴5選

ここまでは40アンペアでも大丈夫な人の特徴を見てきました。

では逆に、どのような人が40アンペア契約だとエアコン3台稼働で容量不足になり、ブレーカーが落ちやすくなるのでしょうか?

私は以下の5つの特徴のいずれかに当てはまる人だと考えています。

  • オール電化の家に住む人
  • 消費電力の大きな家電が家に多い人
  • 1つ1つのエアコンの能力が大きい人
  • エアコンの加湿・除湿機能を使っている人
  • 共働きの人

もしこれらの特徴に一つでも当てはまる場合は、注意が必要です。

場合によっては50Aや60Aといった、より大きなアンペア契約を検討することをおすすめします。

それでは詳しく解説していきますね。

オール電化の家に住む人

オール電化の家に住む人は、40アンペア契約でエアコン3台を安定して使うには、かなり厳しい条件と言わざるを得ません。

オール電化の特徴としては、コンロや給湯機もすべて電気で動いています。

特にガスコンロ代わりに置かれるIHクッキングヒーターは、夕食の準備などで複数のコンロを使うと、それだけで10A~20A程度使用してしまいます。

また、エコキュートも、日中にお湯が足りなくなって沸き増し運転を始めると、一時的に大きな電力(15A~20A程度)を使います。

ここにエアコンを3台つけるとなると、なかなか厳しい状況になってしまいます。

ちなみに我が家は60Aのオール電化ですが、エアコン2台と電子レンジ、IH、食洗器を同時に動かしたせいでブレーカーが落ちました。

60Aの家でもブレーカーが落ちるので、40Aではなおさら難しいでしょう。

なお、オール電化であれば、最低でも60A以上の契約を検討するのが現実的でしょう。

てんパパ
てんパパ

最近では100Aにする人も増えてきていますが、工事費と電気代が高くなるので注意が必要です。

消費電力の大きな家電が家に多い人

電子レンジ、オーブントースター、電気ケトル、炊飯器(特に炊飯開始時)、ドライヤー、ドラム式洗濯乾燥機、食器洗い乾燥機…

これらの「時短・便利家電」は現代の生活に欠かせませんが、いずれも消費電力が大きいのが特徴です。

これらの家電を複数所有しており、「ながら使い」をするのが当たり前のライフスタイルの場合、エアコン3台との同時使用で40アンペアの壁にぶつかりやすくなります。

例えば、

朝、エアコンをつけながら、トースターでパンを焼き、ケトルでお湯を沸かし、子供がドライヤーを使う

夕方、エアコンをつけながら、電子レンジで温めをし、IHコンロで調理し、食洗機を回す

といった場面は、多くのご家庭であるのではないでしょうか?

こうしたピーク時の消費電力が40Aを超える可能性が高いライフスタイルの場合、ブレーカーが落ちやすくなります。

ブレーカーが落ちる不安を抱えながら生活するのであれば、余裕を持ったアンペア数(50A以上)に設定し、ゆとりを持った生活にすることをおすすめします。

1つ1つのエアコンの能力が大きい人

設置するエアコンの能力が大きい場合、40アンペアでは足りなくなる可能性が高まります。

特に注意したいのが、広いリビングダイニング(LDK)に設置する大型エアコンです。

18畳用や20畳用といったパワフルな機種は、冷暖房能力が高い分、消費電力も大きくなります。

起動時には最大で20A近く消費するモデルも少なくありません。

これに加えて、6畳用を2台稼働させると他の家電製品を全く使えなくなってしまいます。

同時で使用しなければ、エアコン以外の家電製品も当然使用できますが、それでも40Aでは容量がいっぱいになるリスクが高くなるので注意が必要です。

広い部屋が多い、あるいはパワーのあるエアコンを設置したいと考えている場合は、40Aではリスクが高いと言えるでしょう。

エアコンの加湿・除湿機能を使っている人

最近のエアコンには、冷暖房だけでなく、加湿機能や除湿(再熱除湿など)機能が付いている高機能モデルが増えています。

これらの機能は快適性を高めてくれますが、単純な冷房や暖房運転時よりも消費電力が大きくなる場合があります。

特に、加湿機能は内部で複雑な動作をするため、消費電力が増加する傾向にあります。

実際に我が家でも加湿運転をしている時にブレーカーが落ちてしまった経験があります。

その他の家電製品は付けたままにし、エアコンを通常運転に切り替えた途端にブレーカーが落ちなくなりました。

せっかく新築するなら、高機能なエアコンを導入したい!」と考えている方も多いでしょう。

もし、こうした付加機能を頻繁に利用する予定がある場合は、その分の消費電力増加も考慮に入れてアンペア数を決める必要があります。

通常の冷暖房運転時よりも多くのアンペアが必要になる可能性があるため、40Aでは余裕がなくなるかもしれません。

共働きの人

最後は意外かもしれませんが、「共働きの人」です。

「共働きの人」も40アンペアでは容量不足になりやすい傾向があります。

なぜなら、生活時間帯が似通っており、朝と夕方~夜にかけて家電の使用が集中しやすいからです。

  • 朝のピークタイム: 起床と同時に各部屋のエアコンON、朝食準備(電子レンジ、トースター、ケトル)、身支度(ドライヤー)、洗濯機…などが短時間に集中。
  • 夕方~夜のピークタイム: 帰宅と同時に各部屋のエアコンON、夕食準備(IHコンロ、電子レンジ、炊飯器)、入浴後のドライヤー、食洗機、洗濯乾燥機…などが重なる。

このように、家族全員が活動する時間帯に電力消費が集中しがちな共働き家庭では、40アンペアだと「あとちょっとが足りない!」という場面が発生しやすくなります。

加えて、子どもがいる家庭ではなおさらです。

まさにこの朝夕のピークタイムの電力消費が大きな課題となる可能性があります。

快適なスマートホーム生活や、将来的な家電の増加も視野に入れると、やはり50Aや60Aを検討する方が安心感があるでしょう。


まとめ

今回は、「40アンペア契約でエアコン3台は使えるのか?」という疑問について、使える人の特徴と、容量不足になりやすい人の特徴を比較しながら解説してきました。

実際、エアコンを3台付けるとなると40Aでは厳しい人が多いのではないでしょうか。

しかし、使い方を工夫すれば当然に使用できます。

ぜひ、本記事の内容をご自身の家族構成、ライフスタイル、導入予定の家電製品などと照らし合わせ、後悔のない電気契約を選んでください。ハウスメーカーや電気工事店ともよく相談し、シミュレーションしてもらうと、より具体的なイメージが湧くでしょう。

最後に今回の記事でお伝えしたかった点のおさらいです。

【40Aでも大丈夫な人の特徴】

  • ガスを利用している人
  • 消費電力の大きな家電(ドラム式衣類乾燥機や食洗器)を使わない人
  • エアコンの能力が小さい人

【40Aでは容量不足になりやすい人の特徴】

  • オール電化の家に住む人
  • 消費電力の大きな家電が家に多い人
  • 1つ1つのエアコンの能力が大きい人
  • エアコンの加湿・除湿機能を使っている人
  • 共働きの人

あなたのマイホーム計画が、最高のものになることを心から応援しています!

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