「何もつけないシンプルなお風呂が流行っているけど、本当に窓を付けなくて大丈夫だろうか?」
「お風呂に窓がないとどんなデメリットがあるのだろうか?」
新たに家を建てようとして、お風呂の仕様で頭を悩ましている、そこのあなた。
このような疑問を抱いたことは一度はあるのではないでしょうか。
特にお風呂の窓は、防犯上の理由や掃除の手間から「付けなくてもよいのでは?」という声も多く、Instagramを始めとするSNSでも窓が付けない人が増えてきています。
マンション暮らしが長い人にとっては、むしろ窓が無い方が当たり前であり、お風呂に窓が無くても違和感はないかもしれません。
実際のところ、結論を言えば、お風呂に窓が無い方が「手入れが楽になり、防犯上も安心になること」は確かです。
しかし、風呂窓を付けなかったことで後悔している人も中にはいることをご存じでしょうか?
手入れや防犯上ではデメリットになりがち窓でも実はメリットもあるのです。
この記事では、「風呂窓」がもつメリットに焦点を当て、「窓が無いことで後悔する人」の特徴を挙げていきます。
- 新築で建てる際に風呂窓を取りやめるか悩んでいる
- 風呂窓があるとどんな生活になるのか気になる
- 自分たちの生活にあったお風呂を知りたい
もし、あなたがこのように悩みや疑問を抱いているのであれば、この記事はきっとお役に立てるはずです。
読み終える頃には、あなたの浴室に対するモヤモヤが晴れ、「我が家にとってのベストな選択」が見えてくるでしょう。
一緒に後悔しない浴室づくりのヒントを見つけていきましょう!
- 「風呂窓をつければよかった」と後悔しやすい人の4つの主な特徴
- なぜ後悔するのか?見落としがちな風呂窓の重要なメリット
- 窓ありor窓なし、我が家に合うのはどっちかを判断するポイント
- 窓なしを選ぶ場合に後悔しないための対策
意外と盲点?風呂窓があるメリットとは?

「お風呂って窓なしが主流になりつつあるし、メリットって本当にあるの?」
そう疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
掃除の手間や防犯面が気になり、窓なしを選ぶ人が増えているのは事実です。
しかし、窓があるからこそのメリットも、もちろん存在します。
「無くして初めて気づいた…」とならないように、まずは窓がもたらす価値を再確認してみましょう。
ここでは、意外と見落とされがちな3つのメリットと、少し注意が必要な「換気」について解説します。
【メリット①】窓があると明るさが違う!採光としての役割

風呂窓をつける最大のメリットと言えば、やはり自然光を取り込めることでしょう。
電気をつけなくても、太陽の光だけで浴室が明るくなるのは、想像以上に気持ちが良いものです。
特に朝風呂される人にとっては、自然光を浴びながら入ることで気分がリフレッシュされることでしょう。
中には「うちは夜しか入らないから関係ない」と思う人がいるかもしれません。
確かに今はそうかもしれません。
しかし、10年後も今と同じライフスタイルが続く保証はあるのでしょうか?
もしかしたら朝風呂が好きになっていたり、明るい時間にこどもとお風呂に入っていることだってあるでしょう。
その時に窓があれば自然光に包まれた明るいお風呂に入れることが出来ますよ。
照明だけでは得られない、自然で柔らかな光は、浴室という空間に価値を与えてくれるのです。
【メリット②】同じ広さでも窓があるだけで感じ方が変わる!開放感の違い

浴室は、家の中でも比較的コンパクトな空間です。
だからこそ、空間における開放感が重要になります。
たとえ小さな窓であっても、外の景色が見えたり、空を感じられたりするだけで、視線が外に抜け、空間に広がりが生まれます。
壁に囲まれた閉鎖的な空間が苦手な方や、少しでも浴室を広く感じさせたい方にとって、窓はその悩みを解決する上で非常に有効な手段となります。
湯船に浸かりながら外の気配を感じられる時間は、日々の疲れを癒やすリラックス効果も高めてくれるでしょう。
この「抜け感」は、窓なし浴室ではなかなか再現できない、窓ならではのメリットなのです。
【メリット③】圧倒的なデザイン感
機能面だけでなく、デザイン性においても窓は重要な役割を果たします。
窓の形状(縦長、横長、正方形など)や配置、ガラスの種類(透明、型板、格子入りなど)によって、浴室の雰囲気を大きく変えることができるのです。
例えば、スタイリッシュな横長の窓はモダンな印象を与えますし、高い位置に設けた窓は、プライバシーを保ちつつ光を取り入れ、空間をおしゃれに演出します。
一方で窓がない場合はどうでしょう。
鏡や風呂自体で空間をデザインすることは可能ですが、壁に特徴を出すことが出来ないため、全体的に平面感が強く出てしまいます。
そのため、窓があるお風呂と比べてどうしてもインパクトが薄い印象になってしまいがちです。
もしあなたがホテルのような洗練された空間や、カフェのような居心地の良い空間を目指したいのならば、窓のデザインは非常に効果的なアクセントになります。
「たかが窓」と侮らず、インテリアの一部として窓を捉えることで、浴室のデザイン性は格段に向上するのです。
実は違う?お風呂に窓があっても「換気」はメリットにはならない理由

「窓があれば換気ができてカビが生えにくい」
これは、一昔前の常識だったかもしれません。
しかし、現代の住宅においては、窓が換気の主役とは言えなくなってきています。
その理由には、気密性の高さが関係していることをご存知でしょうか?
現在の新築住宅では、シックハウス対策と家の気密性を向上させるため、24時間換気システムが採用されるケースが多くあります。
この24時間換気システムに加え、局所的な換気扇があれば浴室の湿気は十分に排出できる設計になっているのです。
つまり、窓開けしなくても風呂場を含めた家全体の空気が十分に入れ替わるということです。
もちろん、窓を開けても空気は入れ替わります。
ただ、昔と比べて窓開け換気は補助的なもの、あるいは「外気を取り入れたい」という別の目的のためと考えた方が、現代の家づくりにおいては実情に近いかもしれません。
「換気のために窓は必須!」という考えは、一度見直してみる必要がありそうです。
あなたは当てはまる?「風呂窓をつければよかった」と後悔しやすい人の特徴4選

窓なし浴室が主流になりつつある中でも、
「やっぱり窓をつければよかった…」
と後悔する人がいるのはなぜでしょうか?
それは、その人にとって窓がもたらすメリットが、デメリットを上回る価値を持っていたからです。
ここでは、窓なしを選んで後悔しやすい人の特徴を4つのタイプに分けて解説します。
あなたがこれらのタイプに当てはまるかどうか、ぜひチェックしてみてください。
【特徴①】お風呂の空間を少しでも広くしたい人
一つ目の特徴は、浴室の「開放感」を非常に重視する人です。
物理的な広さは変えられなくても、視覚的な広がり、つまり開放感を求める気持ちが強いタイプです。
先も触れましたが、窓は視線を外へと誘導し、空間に抜け感を与えてくれます。
たとえ小さな窓でも、壁一面よりも圧迫感が少なく、空間を広く感じさせる効果があります。
- とにかく閉塞感が苦手
- 少しでもお風呂を広く見せたい
という考えに共感する人はのちのち後悔する可能性があります。
坪庭に面した窓や、空だけが見える高窓など、工夫次第で開放感はさらに高まります。
【特徴②】お風呂に入る時間がリラックスタイムとなる人
バスタイムを単なる作業ではなく、一日の疲れを癒やす「特別なリラックスタイム」と捉えている人も、窓なしで後悔しやすいタイプです。
このタイプの方は、浴室の「機能」だけでなく、「心地よさ」や「雰囲気」を非常に大切にします。
- 窓から差し込む自然光の心地よさ
- 外の景色を眺めながら湯船に浸かる贅沢感
これらはリラックス効果を格段に高めてくれます。
照明だけで作られた空間では物足りなさを感じ、「なんだか落ち着かない」「もっと癒やされたいのに…」と感じてしまうかもしれません。
【特徴③】おしゃれなお風呂に憧れている人
浴室を単なる機能的な空間ではなく、家全体の一部としてデザイン性を追求したい人も、窓の有無で後悔することがあります。
先に述べたように、窓は浴室のデザイン性を高める重要な要素です。
SNSなどで見かける海外のホテルのようなバスルームや、デザイン性の高い住宅の浴室には、効果的に窓が使われていることが多いですよね。
「生活感をなくしたい」「人とは違うおしゃれな空間にしたい」という憧れが強い方にとって、窓はデザインの可能性を広げるアイテム。
窓なしを選んだことで、「思ったより普通な感じになってしまった」「もっとデザインで遊べばよかった」と後悔するケースがあるのです。
【特徴④】外気を多く取り入れたい人
これは「換気」の話と少し関連しますが、「機械換気」とは別に、「自然の空気」そのものを浴室に取り入れたい、感じたいと考える人です。
現代の住宅では機械換気で湿気対策は可能です。
しかし、
「窓を開けて新鮮な外気を入れたい」
「春や秋の気持ちの良い風を感じながら入浴したい」
という感覚的な欲求は、機械換気では満たせません。
実際に、扇風機で浴びる風と外で受ける風では感じ方が変わりますよね。
このタイプの方は、窓を開けて換気したい、という感覚に近いかもしれません。
効率的な湿気排出のためではなく、「外気を取り込む心地よさ」そのものに価値を感じるため、窓がないことに不満や後悔を覚える可能性があるのです。
ここまで、窓がないことで後悔しやすい人の特徴を見てきました。
一方で、窓があることのデメリットも存在します。
ここで一度、風呂窓がある場合の主なメリットとデメリット(注意点)を整理してみましょう。
【風呂窓のメリット・デメリット比較表】
項目 | メリット | デメリット・注意点 |
---|---|---|
明るさ・開放感 | ◎ 自然光が入り明るい ◎ 空間が広く感じられる | △/〇(窓の種類・位置による) |
デザイン性 | ◎ おしゃれな空間演出 ◎ デザインの選択肢が広がる | △ 窓のデザインによってはコスト増 |
空気の入れ替え | 〇 自然な外気導入 〇 気分転換・リフレッシュ効果 | △ 機械換気で湿気対策は可能 △ 換気目的なら不要な場合も △ 開閉の手間 |
防犯性 | × 侵入経路・覗きのリスク | ◎ 窓がない方が安心 |
掃除・手入れ | × 窓ガラス・サッシ・網戸の掃除 × 汚れが溜まりやすい | ◎ 掃除の手間が減る |
断熱性・省エネ性 | × 壁より断熱性が低い × 冬場の寒さ・ヒートショックリスク × 冷暖房効率低下 | ◎ 壁より断熱性が高い ◎ 省エネにつながる可能性がある |
コスト | × 窓本体・設置費用がかかる | ◎ コストを削減できる |
※評価は一般的な傾向であり、窓の種類、性能、設置場所、換気設備の性能などによって異なります。
この表を見ると、採光や開放感、デザイン性といったメリットがある一方で、防犯、掃除、断熱、コスト面ではデメリットがあることがわかりますね。
どちらを重視するかは、まさに個々の価値観やライフスタイルによります。
【おまけ】風呂窓を付けない方が良い人
もちろん、窓を付けない方が良い、後悔しない人もいます。
簡単にまとめると、以下のような考えをお持ちの人は窓をつけない方がいいでしょう。
- 防犯面が気になる
- 掃除の手間を少しでも減らしたい
- 断熱性を重視し、冬場の寒さやヒートショックを避けたい
- 浴室の利用は夜間がほとんどで、自然光はいらない
- シンプルなデザインが好きで、壁が途切れるのが嫌
これらの項目に多く当てはまる方は、無理に窓を付けなくても、満足のいく浴室を実現できる可能性が高いでしょう。
6. まとめ
家づくりにおける浴室の窓。
「付けなくても大丈夫」という声が増える一方で、「つければよかった」と後悔する人がいるのも事実です。
今回は、後悔しやすい人の特徴として、空間の広がり(開放感)を求める人、バスタイムにリラックス(心地よさ)を求める人、浴室のデザイン性(おしゃれさ)を求める人、そして自然の空気(外気)を取り入れたい人という4つのタイプを挙げました。
その背景として、窓があることの主なメリットが自然光による明るさや空間の開放感、そしてデザイン性の向上にあること、また人によっては自然な外気を取り入れる心地よさも価値となることが分かりました。一方で、防犯面での懸念、掃除や管理の手間、断熱性の低下(それに伴う冬場の寒さや光熱費への影響)、そして設置コストといった、無視できないデメリット(注意点)も存在します。
結局のところ、「お風呂に窓は絶対に必要か?」という問いに対する答えは、「人による」としか言えません。
あなたが、
- カビや湿気にどれだけ悩まされているか?
- 浴室での時間に何を求めているか?
- どんな換気方法を好み、どれくらいの管理を許容できるか?
- 防犯や断熱、コストといった他の要素をどれだけ重視するか?
これらの点を総合的に考え、ご自身のライフスタイルや価値観、住環境に照らし合わせて判断することが、後悔しないための最も重要なステップです。
てんパパ:SNSや流行に流されず、ご自身の家族構成やライフスタイル、価値観に正直に向き合うことが、後悔しない家づくりの秘訣ですよ!
この記事が、あなたの家づくりにおける浴室の仕様決定の一助となれば幸いです。納得のいく、快適なバスルームを実現してくださいね!
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